大会長ご挨拶



 
2014年12月6日(土)、千葉県銚子市の千葉科学大学において、日本ヒ素研究会主催の第20回ヒ素シンポジウムを開催いたします。
 1983年から医学、薬学、工学、農学、水産学等の幅広い分野でヒ素に興味を持つ研究者たちがヒ素研究会を結成し、2年に一度開催されてきました。そして第14回同シンポジウム(大会長山内博 現ヒ素研究会会長/北里大学院教
授)より毎年1度の開催となり現在に至っております。本シンポジウムでは、ヒ素化合物の分析、毒性、生活環境からの除去などに関する学際的研究発表や情報交換などを通じて親交を深め、我が国におけるヒ素の研究の発展に寄与してまいりました。
 今後の食品中ヒ素化合物の健康リスク評価が大きな問題となることが予想されます。行政の立場から、加地祥文先生(厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課食品監視分析官)に、また食品中ならびに代謝でのヒ素化合物の分析法開発の立場から渡邊敬浩先生(国立医薬品食品衛生研究所食品部第3室長)に、更に食品中ヒ素の摂取と発がんリスクとの関連について疫学研究の立場から津金昌一郎先生(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長)に、それぞれ専門の情報を提供していただくことで、特別講演を予定しています。
 是非、多数の皆様にご参加いただきヒ素学際的研究の発展のために活発な議論を展開していただくようお願い申し上げます。

第20回ヒ素シンポジウム大会長  山中 健三